しわ
「しわ」と呼ばれるものでも、笑ったり眉を寄せたりしたときに強く出る表情じわ、乾燥や肌表面の小じわ、加齢によるボリューム変化で深く見える溝など、背景はさまざまです。原因が違えば、治療の考え方も変わります。
ボツリヌストキシンとヒアルロン酸は、どちらも注射を使うことがありますが、作用はまったく同じではありません。
候補になる治療をイラストで見る
表情じわと凹みでは考え方が違う
| 状態 | 考え方 | 候補例 |
|---|---|---|
| 表情を作ると強く出る | 筋肉の動きが大きく関係しているか確認 | ボツリヌストキシン等 |
| 無表情でも溝・凹みが目立つ | 皮膚だけでなくボリューム変化等も確認 | ヒアルロン酸等 |
| 細かい小じわ・乾燥 | 肌状態・保湿・表面の治療も含めて検討 | 注入以外が適する場合も |
ポイント:「しわ取り注射」と一括りにすると選び方を誤りやすくなります。筋肉を弱める治療と、ボリュームを補う治療では目的も重大なリスクも異なります。
ボツリヌストキシン注射
筋肉の働きを一時的に弱め、表情でできるしわを目立ちにくくする方向の治療です。注射部位、製剤、投与量によって表情の変化や左右差、眼瞼下垂などが起こる可能性があります。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸製剤で凹みやボリュームを補い、溝・輪郭等を調整する方向の治療です。内出血や腫れに加え、まれでも重要な合併症として血管閉塞等があります。
診察で確認したいこと
- このしわは筋肉、皮膚、ボリュームのどれが主に関係しているか
- 注射以外の方法も含めて選択肢があるか
- 使う製剤名と国内承認状況
- どこまでの変化を目標にするか
- 合併症が出た場合の診療体制
掲載イラストは施術理解のための生成イメージです。製剤・注入部位・適応は医師が診察して判断します。